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轟千尋先生にお聞きしました。

先日、レッスンで楽典を勉強している大人の生徒様からこんな質問をいただきました。

「短調には、自然的短音階、和声的短音階、旋律的短音階と3種類あることはわかったのですが、曲の中で、この3種類の短音階はどのように使い分けられているのですか?何かルールがあるのですか?」と。

ん~、答えられませんでした。

作曲家が短調の曲を作る時、「こういう気分の時は、旋律的短音階で行こう!」などと考えて作るのだろうか?と私も疑問に思いました。それから、ネットで検索をして調べては見ましたが、こういう意図でこの音階を選んだという理由までは見つけられませんでした。

そこで、ご迷惑とは思いながらも、2月にリーラムジカのセミナーでご教授いただいた作曲家の轟千尋先生に、メールで相談させていただき、大変迅速にご丁寧な返信をいただきました。本当に、ありがとうございます。

さらにご迷惑と思いながら、先生のご回答をブログに掲載させていただけませんかとお願いをしました。現役の作曲家の生の声を、当教室の他の生徒様や、全国のピアノ講師の皆様とシェアさせていただきたいと思いました。轟先生には、ありがたくもご許可をいただきました。感謝してもしきれません。ありがとうございます。

以下、轟先生のお話です。
※(>の部分は、萩本の言葉。太字や色字は萩本がつけました)
----
> ・「自然的短音階」と「旋律的短音階」と「和声的短音階」は、
> 曲の中でどのような使い分けをされるのでしょうか?

作曲家は、もちろん和声や調性のもつエネルギーなんかを身体にしみこませた上で
曲を書いているとは思いますが、決して
楽典的な理論に基づいてパズルのように曲を書いているわけではなくて
言ってみれば「聴こえた音を書き留めている」

ということに近いかもしれないなーと今の私は、そう思っています。
作曲家の直感力とでもいいましょうか。
その直感力を磨き上げるために、和声なんかの勉強をしたり
ありとあらゆる作品を聞いたり調べたりするんだと思うんですよね、きっと。

なので、きっと作曲家が、その音階が「聴こえた」わけで
理論的な理由は断言できないんじゃないかなー・・と思います。

その疑問を感じた生徒さんにとって一番いいのは、例えば、
曲の中で旋律的で書かれている部分を和声的や自然的に
変えて弾いてみるとどうか、比べてみてはどうでしょう。

きっと、書かれている音(この場合旋律的)でなくてはならない理由が
わかるかもしれません。
多分、他の音階でもいいのに、と思うような音は
名作にはないと思います。

書かれている音階、旋法、形式は、
きちんとした作曲家の作品であれば
そうでなければ、作品として完成しない
理由があると思うんです。
それは私たちが「その作品の本質をどう見ぬくか」なので
作曲家にとってや作曲上のルールとかでは、ないような気が
なんとなくしています。

>理論も知っているけれど、理論だけで作曲しているわけでなく、
>やっぱり「耳」で曲を作っているということなのですね。

→「無」から「有」を聴く耳とでもいうのでしょうか。
理論を知ることは、それを整理して書き表す技術の一つにすぎないのかなぁと。
(ピアノでいうと、テクニックが確立しているかどうかと同じ?)
右脳だけでも左脳だけでも、曲はかけませんものね。

---
以上、転載終わりです。

現役の作曲家の言葉は、重みがありますね。「その作品の本質を見抜く力」…欲しいです。「無」から「有」が聴こえる耳、欲しいです。後日必ず、この質問をしてくれた生徒様とは、短調の曲をいろいろな音階で弾き比べてみたいと思います。

ピアノの演奏でも、テクニックがとてもハイレベルな演奏なのに必ずしも感動するわけではないのは何故だろう?素人さんの決して上手とはいえないバンド演奏なのに、涙が出たのは何故だろう?

音楽の理論やテクニックでは説明できない「何か」が、人の心を動かすのかもしれませんね。やはり、音楽は奥深いです。だから、おもしろいのですね。

轟先生、本当にありがとうございました!


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プロフィール

萩本亜矢

Author:萩本亜矢
千葉県木更津市でリトミックとピアノの教室H.I.M.木更津を主宰しております萩本亜矢です。

『いつもおそばに音楽を』を合言葉に、音楽を通した地域の発展のお手伝いができたら幸いです。

武蔵野音楽大学音楽学部器楽学科ピアノ専攻卒業。現在、3歳児から70代までの生徒さんにピアノのレッスンをしています。

2013年に出版された『はじめてみよう スキルアップ音楽療法(クオリティケア出版)』に作詞作曲した楽曲が掲載され、2014年4月開校の木更津市立真舟小学校校歌の作曲者に採用されました。

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